当院の方針
当院のインプラントに対する方針を簡単に述べます。
少し専門的な用語も入っていますのでわかりにくいかもしれませんが、目を通していただくと、当院のインプラントに対する考え方が少しわかっていただけるのではないかと思っています。
はじめに
臨床の需要から生まれた歯科インプラント治療は、多年にわたりその是非が議論されてきました。インプラント治療の機能的回復における予知性の高さが認知さ れ、最近では国立大学においても高度先進医療の適用になるなど、急速に普及しています。また、インプラント材料および表面処理の改良や、GBR,サイナス リフトなどの技術の進歩によって、インプラントの適応症はかなり広がり、より多くの患者がインプラント治療を受けることが可能になってきました。
その反面、複雑な術式、長い治療期間による患者の身体的負担に加え、高額な治療費による精神的、経済的プレッシャーも大きく、インプラントの普及に妨げが 出ているのも事実です。患者中心主義(POS)の流れにある現代歯科診療の視点からも、より簡単に、より安く、より確実なインプラント治療が望まれていま す。1998年に開催されたトロント会議においても、「インプラントは患者と歯科医師の両者が満足する」ことをインプラントの成功の基準として定めてお り、この流れを反映していると思われます。
しんこうデンタルクリニックは、常に「患者と歯科医師の両者が納得し、満足すること」をゴールにしています。
「非切開、非剥離、非注水」
ドリリングの回転数を100rpm以下にコントロールする(つまりゆっくりとまわす)ことで発熱を防ぎ、「切開、剥離、注水冷却」を行わずにインプラント を埋入します。このため、通常の観血的手術と比べ無血的手術となり、さらに無注水に伴うバキュームの廃止により手術野の明視ができ安全性が向上します。手 術時間も大幅に短縮できるため、感染リスクの軽減とともに患者と術者双方の術中ストレスの軽減にも役立っています。